カメリア・パルの会では、野々市市の将来を担う子どもたちが、地域の自然・歴史・文化に触れる体験活動を通して、身近な自然の魅力や不思議を発見する力、自然や人と調和・共存する気持ち、ふるさとを愛する心、たくましく生きる力、豊かな感性や社会性を養うことを目的として、市内親子を対象に「カメリアパル親子体験塾(子ども夢基金(独立行政法人国立青少年教育振興機構)助成活動)を継続して実施しており、今年度で6期目となります。ここに、今年度の活動(第1回の里山体験、第2回の稲作体験(4回シリーズ)、第3回のまちあるき及び全活動を振り返るビデオ上映会)を振り返り、参加者の感想と共にご紹介します。
 
《里山体験》竹筒ごはんづくりと春の里山探検in夕日寺 4月22日(日)
 
 夕日寺健民自然園にて野々市市の6家族23名とスタッフとしてカメリア・パルの会メンバー(以下、パルの会)8名、石川県立大学ビオトープ研究会(以下、県立大)の7名総勢38名が参加して『竹筒ごはんづくりと春の里山探検』を行いました。
講師はいしかわ自然学校インストラクターの稲葉弘之さん。そしてヨモギの会のメンバー3名が指導してくださいました。

 午前中はファミリーごとに竹筒釜とマイ竹はし・おわんづくりに挑戦。慣れない手つきながらもノコギリとノミで上手に仕上がりました。青竹の香りのするご飯は格別で、パルの会スタッフの作ったトン汁と一緒に春を味わいました。


 午後からは稲葉さんの引率で夕日寺の春山を散策。歩きながらの春の動植物の話に親子で真剣に聞き入っていました。小雨のぱらつくあいにくの天気でしたが、春の息吹を全身で感じるゆったりした一日となりました。  

 
参加者の感想
■ 保護者
• 今回の竹筒こはん作りはとても楽しかったです。作業時間が少し足りなかったかなと思います。晴れてたらもっと最高だったかな。
• 安い会費で楽しい体験でした。お世話ありがとうございました。
• 親子という単位でいながら、周りの皆さんとも楽しいひと時をすごす機会をいただけたことを感謝しています。
• 親子で普段できない体験ができました。晴れていたらもっと楽しかったのに、残念です。
■ 子ども
• ごはんがすごくおいしかったです。
• 山登り楽しかった。
• 楽しかった。(めった汁が)おいしかった。竹めしがおいしかった。ハイクが楽しかった。
• ご飯がおいしかった。楽しかった。のこぎりとかナイフがむずかしかった。
 
 
《農業体験》農業に挑戦!野々市産★こしひかりづくり
 はだしで田んぼ!気持ちいい!!【田植え編】 5月20日(日)

 
 今年も応募多数で抽選で選ばれた幸運の13家族31名の野々市の親子が元気に集まってくださいました。この日は田植えにもってこいの快晴。サポートはパルの会メンバー8名、県立大メンバー10名です。
 最初は恐る恐る田んぼに足を入れていた子供たちも、1,2分で『気持ちいい~』を連発。あっという間に15m×20mの田んぼの田植えが終わりました。


 つづいて、カメリア田園の提供者でこの活動の講師、中林の農園福来園の福田康浩さんの引率で周辺の施設・畑を見学。
●この時期田んぼを潤す用水の水は白山の雪解け水で、私たちは白山の恩恵を昔から受けていること
●最近は農薬を極力減らす努力を農家がしているので田んぼの生物が多くなっていること
などを教わりました。また、ビニールハウスでは初めて見るアスパラ林(実際は茎)や実をつけたトマトに感嘆の声を上げる親子もいました。

 その後、親子に分かれお父さんは釜戸炊きに、お母さんは採れたて野菜のサラダづくりに、そして子供たちは県立大のお兄ちゃんお姉ちゃんと一緒に田んぼの生物捕獲を行いました。
 お昼ごはんは毎年大好評の無農薬コシヒカリの釜戸炊きごはん。おかずは野々市産にこだわった野菜を使ったごった煮、野菜サラダ、そして絶品のさっと茹でた朝採りアスパラ。さらに福田さんちのお漬物。野菜はほとんどが福田さんが栽培された有機野菜なので・・・おいしい!おこげのついたご飯を思う存分味わった午後のひと時。
 その後、親子3班に分かれて班活動をしました。スタッフも3班に分かれ自己紹介に始まり班のニックネームになる班の呼び名をみんなで決めました。結果、1班『虫エモン』2班『トノサマガエル』3班『お米』に決定。次回からこの名称で班集合を号令します。
 ゆるーい班活動の後は県立大のみなさんの登場。拡大鏡を使って午前中に捕獲した田んぼの生物観察です。県立大ビオ研副部長の川上隼人君がおたまじゃくしなどの解説をしてくれました。実物を親子に回して見てもらうと「意外に多くの生物がいるんですね」と感想を述べる親御さんもいました。

 
参加者の感想
■ 保護者
• 田植えは楽しい。稲刈りが楽しみです。かま炊きの体験も楽しみです。お世話してくださる方々は本当大変だと思います。ありがとうございます。
• かまど炊きや、アスパラをはじめとする野菜の説明など、普段見聞きできないこと盛りだくさんでためになりました。
• 福田さん家のもぎたて野菜、すごくおいしかったです。みずみずしいアスパラ、おいしかったです。釜で炊いたご飯は最高でした! 次回、トマト楽しみです。
• とてもすばらしい体験ができました。ありがとうございます。折角近くに体験できる環境がたくさんあるので、このような機会にどんどん参加して子どもたちに経験させてあげたいです。2回目、3回目~と成長が楽しみです!!
• 本日、農業体験にあたり、日ごろ経験できない作物や生き物とのふれあい等を子どもと一緒に行えるという時間をいただき、ありがたく思います。班の皆様やスタッフの方も優しく、残り3回の体験も楽しみです。
■ 子ども
• カエルを捕まえられなくて残念でした。でも、色んな見分け方、名前が知れてよかったです。お昼のごはんのめった汁がおいしかったです。色んな体験をさせていただいて、ありがとうございました☺
• どろんこだらけになったけど楽しかった。
• 稲を植えるのが難しかったです。早く育ってほしいです。
• 土がぶにゅぶにゅしていたので、すごかったです。
• 田んぼの中があったかくて、とても稲の苗が植えやすかったです。ごはんが、家のよりとても美味かったです。
 
草取り作業は結構しんどい!【草取り編】 6月17日(日)
 
 無農薬の稲作で一番重要な作業が草取りです。田植えから2、3週間ぐらい経つと藻のような雑草やしっかりと根を張る雑草があっという間に稲を囲みます。そこで雑草に養分を取られないようにしっかりと草取りをしなければなりません。これが結構きつい作業なのです。
 13家族28名の参加者とパルの会のメンバー8名、県立大メンバー8名が午前中1時間かけて草取り作業に取り組みました。20cmから30cmまで伸びた稲の間にびっしり生えた雑草を素手でつかんで根っこまで掘り起こしてそのまま戻します。雑草も稲の肥料になるからだそうです。

 草取り作業でたっぷり汗をかいた後は、お楽しみのお昼です。毎年草取り作業の日のメニューは野菜のたっぷり入ったカレーです。もちろんご飯は釜戸炊きごはん。何杯もおかわりする子がでて大人気でした。


 そして、食後には田植編に続き、「考えてみよう!生物多様性とはなにか?~田んぼにすむいきものとそれを取り巻く環境」と題して県立大川上君よりお話がありました。その後、班の交流時間を持った後は、田んぼの脇を流れる用水で『笹舟レース』を開催。見事1位から3位になった子供たちには玉ねぎの賞品が授与されました。普段は静かな中林の田んぼに、ひときわ大きな歓声が響き渡り大いに盛り上がりました。

 
参加者の感想
■ 保護者
• 普段から食材に感謝しているつもりでしたが、今日、更にその気持ちが強くなりました。この様な体験が今後もできればと思います。
• 田んぼの草取りは初めてだったので、とても新鮮でした。農家の方のご苦労が少しわかりました。生物多様性の話を聞き、野々市に住んでいて良かったなと改めて感じました。
• 田んぼでの草取り、大変なことがわかりました。農業は本当に大変な仕事ですね。作業の後のカレーライス、サラダ、おいしかったです。体を(少しですが)動かして、取れたての作物を食べられるのは幸せですね。
• 草取りがこんなに大変な作業だと、身をもってたいけんできました。今日は(多分生まれて初めて)カエルを触りました…息子も(笑) 意外と可愛かったです♪あと、摘みたてのプチトマト…甘かったぁ~~☺ あと20個くらいたべたかったです。
• 草取りは子どもたちキャーキャー言いながらも体験でき、おいしいお米になるまでの長い道のりを少しわかったようでよかったです。カレーもおいしかったですが、なんといっても「トマト」! おいしかったです。また次回が楽しみです! よろしくお願い致します。
■ 子ども
• 草舟で3位になってうれしかったです。カレーもおいしかったです。とっても楽しかったです。
• 今日のお昼ごはんのサラダがおいしかったです。にんじんのはっぱが少し苦かったけど、そのほかはおいしかったです。また食べたいです。
• 草取りではくもがこわくて、なかなか入れなかったけど、勇気を持ってやったらすぐ終わりました。あと、草舟競争では、2回やって、どっちの玉ねぎももらえなくてくやしかったです。でもとても楽しかったで~す。ビオトープ研究会の皆さんの説明が難しかったけど、わかりました。次も楽しみにしてます。
• カエルをはじめてさわりました。おもしろかったです。
• 最初に草取りをしてこけなくてよかったと思いました。その次に薪でご飯を炊きました。作ったご飯はとてもおいしかったです。そして大学生の人達に生き物のことを教えてもらいました。勉強になりました。その次にはっぱレースをしました。1位になってよかったです。またやりたいです。
 
稲って魔法の穀物なんですって!?【生育観察編】 7月22日(日)
 
 稲作シリーズ3回目は〝稲〟を学習する生育観察編を行い、13家族30名が参加、パルの会メンバー7名と県立大メンバー4名がサポートにあたりました。7月が稲にとってグングン成長して稲穂をつける大切な時期ということで、今回初めてこの時期の開催となりました。
 もちろん農作業もちゃんと用意していたのですが、朝からあいにくの雨模様。①水田の観察②あぜの草刈と畑の草むしり③夏野菜の観察④ジャガイモ堀りを予定していましたが②は残念ながら中止。しかし①③④はしっかり実施できました。


「私たちが植えたコシヒカリの苗がこんなに増えて大きくなりました。3本の苗から20数本の稲の茎が増え9月には稲穂がたわわになります。稲は一粒のお米から数千のお米が出来るという夢のような優秀な植物です」と福田さんが稲の不思議を説明されました。日本の太古から信仰の対象になるのもうなずけます。
 お昼のメニューは『ナスの乱切り揚げびたし』と夏野菜サラダにとうもろこしと枝豆。ごはんは釜戸炊き。「毎回お昼が楽しみです」と話すお母さん方が手伝ってくださいました。「野菜嫌いだった子どもが大好きになりました」という親御さんが必ず何人かでてくるのもこの体験塾の成果の一つです。

 雨が少し上がった午後にはジャガイモ堀りを親子で体験しました。みんな笑顔でジャガイモをおみあげに家路に着きました。


 
参加者の感想
■ 保護者
• 自然環境・生きものに対しての興味はだんだん高くなってきてます。子供と過ごす時間も出来て、毎回楽しみにしてます。スタッフの人たちともコミュニケーションも取れて、いい時間を過ごせました。次回が最後だと思うと寂しいです。
• いつも大変おいしいお昼ごはん、ありがとうございます。おいしい野菜にいつもビックリしております。地元野々市に米や野菜をつくる文化を大切にしていきたいと考えて、親子でもいろいろと話をしています。また、パルの会の方、福田さん、県立大ビオトープのみなさまにいつも感謝をいたしております。お礼申し上げます。
• いつも食べてる食材がどのようにできて、育っているのかを理解できて食事に対する意識が確実に高まってると思います! 親も含めて☺ 全員毎回楽しみです!!「子供クッキング」みたいなカンタンな体験があっても楽しいと思います☺
• 福田さんや県立大生の作物や生きものについての話は新鮮でためになります。有機農業・無農薬で取り組むことは大変な苦労かと思いますが、農薬を撒いた作物・土地・水はやはり心配です。福来園や林農産のような取り組みが広がってくれるといいなと思います。
次男の夏休みの自由研究に、カメリア農園の稲の成長観察を行ってて、週一で田んぼに来ることにしましたが、楽しみにしています。よろしくお願いします。
• 思いがけない荒天候でどうなる事かと思いましたが、時間が経つにつれて雨も上がり、気持ちよい風に当たりながらジャガイモ掘り、笹舟(?)レース、釜戸炊きを行うことが出来ました。ジャガイモ掘りは想定外のサイズの巨大さにびっくり!!! 人生初の釜戸炊きも、皆さんのご指導でかなり上手に炊き上がり、良い経験が出来ました。収穫を待たずに転勤の為、体験塾は今回が最終となりますが、色々な体験を子供にさせてあげられて、良い機会を与える事が出来ました。ありがとうございました。
■ 子ども
• とのさまがえるがたくさんとれて、すっごくうれしかったです。
• 流しそうめんがしたかったなぁーーーー。もっとカエルが捕まえたかった。昼ごはんのトマトときゅうりと焼肉のたれのなすがおいしかったです。とのさまがえるを見分けれるようになりました。
• 今日のお昼のごはんおいしかったです。ここに3回行った中で一番おいしいご飯でした。
• お米を炊けて、とてもうれしかったです。とうもろこしやトマトや色々なご飯がおいしかったです。次の時の稲刈りも、とても楽しみにしています。じゃがいもをいっぱいとれてうれしかったです。
• ごはんがうまく炊けたのが嬉しかったです。
 
いよいよ収穫!稲刈りは楽しい【稲刈り編】 9月23日(日)
 
 猛暑だった夏もようやく過ぎて今日は稲刈り。12家族27名の参加者とパルの会のメンバー8名、県立大メンバー10名が汗をかきました。怪我をしないように稲の茎の持ち方、切り方、束ね方を福田さんから教わり、稲刈りスタート。前の日にパルの会メンバーとビオ研とで作ったはさかけ用のはさ場に次々に稲が掛けられていきました。1時間半ほどで田んぼ15m×20mにびっしり実った稲を刈ることができました。


 福田さんちの田んぼや畑にはカエルがいっぱい。

 ここで県立大のおにいちゃんからカエルの見分け方レクチャーを受けました。
 アマガエルはご存知のように全身緑色で手に吸盤が付いています。ぴょこぴょことよく動き愛嬌のある顔立ちです。土ガエルはその名の通り土色でいぼいぼがあります。動作は一番緩慢でしょうか。そしてトノサマガエル。精悍な顔立ち背中にある縞模様が特徴です。この中では一番跳躍力があります。近年この地域でもめったに見られませんでしたが、ここ1.2年のうちに爆発的に増えたみたいです。なぜだかは分かりません。
 4回の田んぼの生き物観察の成果で?親子体験塾に参加の子どもたちは女の子も全員素手で平気にカエルを捕まえるようになりました。
 そうこうしているうちにお昼となりました。今日のメニューはほう葉味噌と具沢山ごった煮です。なす・ピーマン・ネギ・オクラ・アスパラ・しいたけを具材に、福田さんちの自家製味噌で味付けしてほう葉の上で炭火で焼きます。
絶品料理に自然に箸が進みます。そして毎回の釜戸炊きごはんは今回は新米です。あっという間に釜が空っぽに・・・。
 4回シリーズの最後に県立大の川上君が『生物多様性』の必要性を自ら作った資料をもとにプレゼンしてくれました。最後に福田さん、各班代表の親御さん、パルの会メンバーから感想発表があり幕を閉じました。

 今年で4年目を迎えた〝農業体験こしひかりづくり〟ですが回を重ねるたびに農業の楽しさ、深さ、大変さを実感します。この農業体験を通じて地産地消・食の大切さや身近な環境を考える機会にしていただければ幸いです。
 
参加者の感想
■ 保護者
• 子供が、もっともっと普段から自然の景色、匂いが感じられるようになってるといいな、と思います。
• 今回楽しく体験することができ、福田さんやカメリアスタッフ、県立大の学生の皆さんに感謝いっぱいです。体験だけでなく、それ以外の米づくりの準備や仕事の話をきいて、ふだん何気なく口にしている食べ物にもありがたい思いで頂くことができそうです。
• 農業体験だけでなく、蛙の生態など生物についての学びもあり、またおいしい食事もありで、素晴らしい企画でした。毎年受けたいと思いました。
• このような体験に参加させてもらって、とても貴重な時間を過ごさせてもらいました。ありがとうございました。炊飯器では出来ない、あの香りが忘れられません。
• 今回は一番下の娘が、普段お菓子ばかり食べていたが、今回自分達でカマド炊きでゴハンをつくったせいかゴハンのおかわりをしてたくさん食べていたのには驚きました。次回もぜひ参加したいです。
• 子供がカエルや虫を少しさわれるようになってよかった。もう少し大きくなってからも再度参加したいと思いました。4回にわたってありがとうございました。
• 稲刈りまでの一連の経過を体験することができてよかったと思います。来年もできれば体験できるといいと思います。
• 毎日食べている食物で知らない事がいっぱいあり、とっても勉強になりました。新しいお友達もたくさんできましたし、子供ともいつもと違った時間を過ごせました。本当に楽しかったです!運営お疲れ様でした。ありがとうございました。
■ 子ども
• 4回楽しかったし、勉強になりました。
• 稲を刈っていたら、カエルがたくさん出てきておどろきました。ぼくは10束分稲を刈りました。最初は楽だと思っていたけど、でもやってみたら大変でした。ごはんがとってもおいしかったです。
• ごはんの時間がすてきでした。来たときはいつもおいしいごはんを食べれて、うれしかったです。
• 親子体験塾に参加して、いろんな事が知れました。また体験したいです。ごはんも、1,2,3,4回とも、おいしかったです。
• 一番最初は植えて刈るだけと思っていたけど、本当は植えて草を刈って刈ることをしてとても大変でした。そして、昔はとても大変だったことがよくわかりました。
• とのさまがえるがさわれてよかったです。今日のごはんにおこげがいっぱいあってよかったです。
• かえるを捕まえれるようになりました。たのしくお米をつくれたので、とてもうれしかったです。とのさまがえるのメスのちっちゃいものを捕まえれたし、アマガエルもツチガエルも捕まえれたので、とてもうれしかったです。ごはんもおいしかったです。
• 農業体験を通して、食べ物や生き物の大切さも分かったし、めずらしい生き物がたくさん見られてうれしかったです。これからも気を付けたいです。
 
 
《まち歩き体験》野々市の鉄道「いま」「むかし」 10月28日(日)
君はかつての松金線を知っているか?親子で新幹線工事現場を見学しよう!

 
 野々市は古くから交通の要衝として栄えた町です。大正から昭和初期にかけて金沢から松任地区(白山市)を結ぶ鉄道が敷かれ、人や物資が頻繁に移動していました。それが松金線です。
 そして現在、JRと北陸鉄道石川線が野々市を走っています。さらに2年後には新幹線がいよいよ開通します。ということでこの企画は野々市の鉄道の昔と今と将来を親子で旅しようというものです。

 当日は小雨の振る中、抽選で選ばれた野々市の親子16組34名が参加してまち歩きとちょこっと鉄道の旅を満喫しました。ガイド役はののいち里まち倶楽部のみなさん、サポートはパルの会メンバー8名です。


 まず石川線の野々市駅から松金線(大正3年から昭和30年まで金沢~旧松任間に敷かれていた鉄道)の跡をたどりフォルテまで歩きながら町の歴史を学びました。フォルテからはバスに乗り野々市の田中の踏切まで行き、そこで新幹線の高架現場を見学しました。工事現場の福山副所長から丁寧な説明をいただき参加の親子は興味津々でした。

 来年は電気工事の関係で一般の見学会は無理だとのことで、これが最後の新幹線高架の見学会となりそうです。

 その後バスでJR野々市駅まで移動し、野々市駅からJRの電車で西金沢駅まで、さらにそこから石川線に乗り換えて工大前駅まで3駅の市電旅をしました。雨が降りそうな天候でしたが、なんとか雨にあたらずに終わりました。
 
参加者の感想
■ 保護者
• 貴重な体験ができてとてもよかったです。今度、散歩しながら今回のコースを回ってみたいと思います。
• 普段車で何気なく通っていた道が昔電車が走っていたなんて…びっくりでした。これから気持ちが変わりそうです。新幹線の見学、とても貴重な体験させてもらって感激です。ありがとうございました!!
• 説明が分かりやすく、野々市市について感心が深まりました。JR、鉄道、新幹線の見学、体験等貴重な時間を過ごせました。乗り物体験はこれからも行ってほしいです。どうもありがとうございました。
• 古い街並みと鉄道の関係が大変勉強になりました。新幹線高架に入ることができて、いい体験ができました。ありがとうございました。
• これまで新幹線工事を漠然ととらえていましたが、今回の体験で一気に身近に、かつ貴重な現場を見せていただいて感動いたしました。また、駅についても野々市との関わりの一部に触れることが出来て、大変有意義でした。本当にありがとうございました。
• 野々市の歴史を学ぶ貴重な経験をさせてもらいました。スタッフの皆さまも大変親切でよかったです。これからも野々市の発展と子供たちの未来のために一緒にがんばりましょう!
• 新幹線の工事現場を見れたことが貴重で良かったです。子供は電車に実際乗れたことが楽しかったようです。ありがとうございました。
• 知らなかった昔の交通や発展してた事、新幹線の線路に立てるなど、普段経験できない事ができて、大変楽しく知る事ができました。
■ 子ども
• ちょっと勉強になったので良かった。
• 電車に乗れてよかったです。
• 今まで知らないことが分かりました。
• わたしは、こんなところに来たのは初めてだったから、初めて見れて楽しかったです。
 
 
ビデオ上映会で活動を振り返る 11月15日(木)
 
 カメリアパル親子体験塾2012の活動を終え、活動を映像で振り返るビデオ上映会に今年度参加者の内、10組30名が参加し、パルの会メンバー8名、県立大メンバー6名がサポートにあたりました。

 活動を振り返って話しに花を咲かせ、ネイチャーゲームを通して更なる交流を深めました。また、県立大メンバーによる、野々市のいきものについての紹介もありました。
  
 
 カメリア親子体験塾2012にご参加いただいた延べ204名のみなさま、ご協力いただいた講師のみなさまはじめご協力いただいたみなさまに、この場をお借りして心より感謝申し上げます。本当にありがとうございました。
 
 主催 カメリア・パルの会
 担当 交流ネットワーク部会
 後援 公益財団法人 野々市市情報文化振興財団


  2013年01月08日(火) · 05交流NW部会
· (コメントなし)

Leave a Reply

You must be logged in to post a comment.