平成27年3月11日(水)夜、文化会館フォルテ・小ホールにおいて、「街路灯でまちの魅力づくり」の講演会を開催しました。
これは、平成26年度の提案型協働事業として、カメリア・パルの会と市民協働課が協働して取り組んでいる「まちの灯りを見てみよう!」で開発していた、WEBアプリの完成を報告すること、および今後同アプリを活用した街路灯データの収集のスタート、キックオフを宣言したものです。
講演会には、町内会を始めとした市民のみなさん93名の方に参加していただきました。
最初に、カメリア・パルの会の多田より、「まちの灯りを見てみよう!」の事業経緯とアプリの概要説明を行いました。このアプリは、単位面積当たりの街路灯の数を簡単に算出することにより、任意の地域ごとの灯りをイメージとして捉えることができるようにしたものです。
そのためには、街路灯の位置情報や種類などのデータが必要であり、町内会が管理している街路灯データの収集に協力を呼びかけたものです。
今後の進め方は、別途市民協働課より、各町内会へ具体的手順を示して周知することとしています。
アプリの概要
講演会は、照明士である金沢工業大学環境・建築学部の加藤未佳氏をお招きし、江戸時代からの街路灯の歴史から、その役割やこれからの街路灯のあり方についてのひとつの考え方や、全国の取り組み事例などを伺いました。
夜の街は、必ずしも明るい灯りが沢山あれば良いというものではなく、人間の目の機能からすれば急激な明暗の差が生じないような灯りの配置が必要であること。そのためには、街全体を考えた住民間での合意形成が重要であることなど、が話されました。
そして、市民の合意形成のためには、まず市内の灯りの現状把握が必要であり、アプリの必要性についても言及していただきました。
また、講演会のアンケート(回収率87%)では、講演会自体の感想で「大変興味が持てた」という方が48%ありましたが、アプリ自体の説明不足とのご指摘もあり、今後のアプリ操作説明会で十分に理解を得ていただく予定です。
なお、このアプリは、アーバンデータチャレンジ2014のアプリケーション部門に応募し、地域の課題解決につながる点を高く評価され、銅賞を受賞しました。